腰痛=分離症というわけではありません。腰痛の原因は分離症よりも体そのものにあるのかもしれません。
腰椎分離症は比較的若い世代の時に激しいスポーツを行った人に多く見られます。 腰椎の一部(椎体と椎弓)が疲労骨折を起こして分離してしまい、その部分が不安定になることで負担がかかりやすいため症状が出るというものです。
日本人には1割近くの人に、またある地域のエスキモー人にはなんと6割の人に分離症者が見られるそうです。しかし全く症状の出ない人もいると現代医学の間でもそれが広く認められており、分離症者と非分離症者との間に腰痛の出現率に差がなかったとの研究データもあるようです。
実は私自身も過去に腰痛があり、分離症と診断されたことがあります。
病院で受けた治療は骨盤牽引でしたが、これは腰を引っ張るわけですから分離した骨も引っ張ることになり、余計に分離してしまうことになりかねません。 また、「痛みがなくなればいいんだろう」と言われ、痛み止めの薬だけを与えた病院もありました。
このように、病院での治療は分離自体に対する治療ではなく、病院側としても腰椎分離症に半信半疑ながらとりあえず治療を施している状態といっていいでしょう。
結局のところ、私の腰痛はこの理学整体のおかげでなくなりました。 分離した骨がくっつくことはほとんどないので、現在もおそらく分離したままでしょう。 しかし腰痛はありません。分離症という病名に一体何の意味があるのでしょうか?