牽引療法は一般的な治療法とされていますが、牽引療法で立てなくなったという方もおられます。牽引療法の有効性は?
腰痛の代表的な治療法に骨盤牽引療法がありますが、本当に腰痛の治療法として有効なのでしょうか? このことについて福島県立医科大学の菊地臣一教授の著書「続・腰痛をめぐる常識のウソ」の中で、医師の本音と取れる内容が書かれております。
『腰痛の治療に関与している専門家で、骨盤牽引が治療手段として真に有効であると思っている人は、あまりいないのではないでしょうか』
と述べ、そして
『骨盤牽引は腰痛の患者さんに治療効果があるという証拠はない』
と事実としてはっきり示しております。牽引療法はこのように整形外科の教授でさえも有効性に疑問を持つ治療法なのです。
現に牽引したら痛みやシビレがひどくなったという声もよく耳にします。 そのような事が頻繁にあるにもかかわらず、とりあえずやっとけというような軽い考えで行われているように思えます。 そんな治療法を治療と呼んでいいのでしょうか?
牽引療法は引っ張ることで狭くなった骨と骨の隙間を広げる事と、筋肉の緊張の緩和を目的にしているようです。 しかし実際にその目的を果たせているのか疑問です。
なぜかと言うと筋肉は伸ばしすぎると、その防御反応として逆に縮む性質があるからです。 特に筋肉が緊張して過敏になっているほど緊張を強めてしまい、緩むどころか悪化したなんて事が実際あるのです。
また、例えば4番5番が狭いと診断されて牽引をし、都合よくそこの隙間だけ広がるでしょうか? 仮に4番5番の隙間が広がったとしても、他の正常だった箇所も余計に広げられ、逆に異常にしてしまう事になってしまいます。
本当に牽引療法で隙間が広がると思えませんが、結局の所、正常な背骨の並びにすることは不可能でしょう。 たった1回の牽引だけで立つこともできなくなったという患者さんが実際に本部の酒井健康院に来院したという例もあります。(参照:酒井健康院「来院者の声1」)
本当に壊すことの多い治療法ですので、注意してください。