外反母趾は靴が原因と言われていますが靴が悪いわけではありません。靴よりも体を変えなくては外反母趾も変わりません。
外反母趾は合わない靴を履くことが主な原因であり、特にハイヒールを履く女性に多く見られると言われています。でも安易に靴ばかりのせいにして良いのか疑問です。
外反母趾は長年かけてなるものです。その間に履いていた靴は全て合わない靴ばかりだったのでしょうか?また女性に比べ少数ですが男性にも見られますし、子供の時からという方もいます。もちろん靴が外反母趾の要因になると思いますが、問題は別なところにもあります。
例えば猫背になると体は前のめりになり、つま先に荷重がかかりやすくなります。 また足も挙がりにくくなるので歩く時に蹴り足がきつくなり、特に親指の付け根に負担をかけやすくなります。 そのためハイヒールを履かない人でも、外反母趾がみられるのです。
問題は足を変形させるほどの荷重(負担)をかけている事自体にあります。 靴によってその負担も変わりますが、体の状態によっても負担のかかり方が変わってきます。 外反母趾は体の異常が足に現れたものとも言えるので、靴や足先の問題だけとして片付けてもらいたくないのです。
たいてい右足と左足の外反母趾の程度に、差があるのではないでしょうか。 体にゆがみがあれば、重心が左右どちらかにずれてしまいます。 当然重心のある方に荷重がかかりやすくなりますので、足にかかる負担は左右で差が生じてきます。
一般的に矯正用のサポーター、指の運動、骨を削る手術など様々ありますが、それらは足先だけを変える事を目的とするものです。
ジッとしているだけなら、それだけでも十分なのかもしれません。
しかし体の問題を正さずにそのまま動き回れば、どうしても負担をかけてしまいます。
進行を防ぐためにはつま先に負担をかけるような体を変えることも必要です。
整体で体を整えても変形した足が元に戻るわけではありませんが、それが痛みの解消と進行を防ぐことにつながります。
外反母趾でも痛みの無い場合が多いので、進行させてしまいがちになります。悪いのは見た目や足先だけではなく、外反母趾になるほど重心のくるった悪い体なんだと認識する事が大切です。