猫背改善

猫背は自覚症状がなくても、健康を害してる体です。

背筋がピンと伸びた状態が人間本来の体の形であり、猫背であればそれだけで体は１００％の機能を発揮できなくなります。ちょっとした動作や立つことだけでも自分が気付いていないだけで正しく機能しておりません。 正常でなければどこか負担もかかりやすくまた疲労しやすい体なので、心当たりがなかったとしても痛み・コリといった症状が出やすくなってしまいます。

また胸やお腹は常に押しつぶされている状態ですので、内臓の働きに悪影響となりますし、それだけではなく呼吸までもが浅くなります。 なので猫背は見た目が悪いというだけの問題ではありません。

体が猫背だと自分では気が付かなくてもそのヒト本来の動きができなくなっています。 なので猫背のままスポーツに励んでもなかなか良い結果を出せなかったり、また故障しやすいなんてこともあります。

例えば猫背の体は骨盤が下がり腰が後ろに引けた状態になっているので、太ももが上がりにくくなります。 腕も同様に上がりが悪くなります。 また胸やお腹も押し潰されてしまっている分、呼吸も浅くなります。 更に付け加えると顎が前に突き出るようになるので、歯を食いしばる力が半減してしまい、踏ん張りが弱くなり、ここぞという場面で最大限の力を発揮することができないでしょう。

いくら筋力、持久力、技術、精神力を養っても体が正しく働くことができなければ１００％の力は発揮できません。 痛くなかったとしても猫背自体が故障した体ですので、負担の掛かりやすい体、無理のきかない体ということを知っておいてください。

競技目的のスポーツはもちろん、健康目的のスポーツであったとしても、体を整えてから励むことをおすすめします。

猫背は見た目が悪く、日頃から意識的に背筋を伸ばすなどして何とか直そうとしている方も多いかと思います。

しかし意識して背筋を伸ばしてても、気がつけば元に戻っていますよね。 姿勢は無意識にとるものなので、ずっと意識し続けるなんて絶対に無理でしょう。

簡単にいうと、猫背はお腹側の筋肉が縮みすぎ、その分背中側の筋肉が伸びすぎた状態で体を支えているため、その結果として猫背になってしまっていると言えます。 姿勢の良い人はそのバランスがうまくいっているため、意識しなくても背筋がシャンとします。 猫背の人はそのような猫背状態が楽なバランスになっていますので、無理に背筋を伸ばすと余計な力を必要とし、ずっと背筋を伸ばし続けてはいられないのです。

猫背の改善は意識して直すものではなく、体を支えるバランスを正すことです。